マーガレットと素敵な季節 Marguerite et belle saison 

フランスでの日々、大好きな映画など

恐るべし!フランスの住宅事情~不法滞在者(Squat)

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朝起きたら積もってました~。久しぶりの雪景色。一面真っ白もたまにはいいけど、寒いのはや、やっぱりダメです。早く夏になって~! 

さて、今回はフランスの恐~い住宅事情について触れたいと思います。フランスの侵入窃盗(泥棒)は年々増加していて、2017年は8月時点で247,394件、1日に678件、年間を通してみると1時間に28件発生している割合になります。窃盗犯は主に南東ヨーロッパや東ヨーロッパ(少し)からで、住宅だけではなく農家などから農機具をごっそりかっぱらっていくプロ集団もいます。

 

不審者にご用心! 

昨年11月末。平日11時頃、買い物に行って帰ってきた時の事。いつものようにエレベーターを下りたはいいが、瞬時に感じた異様さ。誰かに見られているような、いつもと違う雰囲気。おかしいなぁと思いエレベーターの前で少し立ち止まった。非常階段を見ると扉が少し開いている。扉の方を見ながら家の鍵を回し扉を開けた途端、180cmくらいある細めの20代の男が非常階段から現れた。一瞬、心臓が止まるかと思った(大袈裟)。咄嗟に「ボンジュール」と声をかけ、まじまじと男の顔を見た。ボンジュールと小声で返した男は顔を見られたのがやばいかのよう、そそくさと非常階段の扉に消えていった。

 

急いで家の中に入り静かに覗き穴から外を伺うと、その男、またもや非常階段から出てきてエレベーターのボタンを押した。でも0階(日本式1階)に下りていたエレベーターがやって来るのには少し待たねばならず(私が0階のボタンを押したので0階に降りていた)、落ち着かない様子の男は、また非常階段へ吸い込まれて行った。(やばい、やばい。この時点で泥棒だろうと思った。)

 

アパートの住人とはエレベーターで会った際必ず挨拶するし、大きなアパートではないので住人の顔は大体知っている。それに我が家は最上階のため、上って来る人は隣人に出入りする人、お掃除する人、エレベーターが故障したときなどにアクセスする工事員ぐらい。急に出てきたので映画さながらスリラーだった。ゾンビだったら、もっと恐い(→ノイローゼ)。

 

数日後、アパートの2階に空き巣が入った。それも平日の日中に。信じられない!あの男は下見に来ていたのだ。私の他にも数人の不審者(20代の男)を見たというアパートの住人がいて、やっぱりそうだったのかと、考えたらぞっとした。扉を開ける瞬間に押し入って来る空き巣もいるそうで、危ないったらありゃしない。

 

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Squat(スクワッツ)不法滞在者

空き巣ではないけど、さらにやっかいなのが「Squat(スクワッツ)」と呼ばれる不法滞在者たち。鍵をこじ開けて他人の家に入り、そのあと鍵を変えてその家に居座る人たちの事を呼ぶ。「Squat(スクワッツ)」にやられたらお終い。たとえ、家の持ち主だろうと、控訴不法滞在者を追放するのに2年~3年はかかる。

「2015年6月24日の法律で改正された刑法第226-4条の草案では、告訴を提出した後、速やかに追放を認めている。」とあるけど、現実はそうそう簡単なもんではない。フランスでは、冬の時期は例えば家賃滞納者の立ち退きは3ヵ月の猶予が法的に認められていて、直ぐに追い出すことはできない。

 

「侵入が48時間未満であれば、警察は住人に及ぶ重大な被害や犯罪である限り、不法滞在者を追放することができる。この期間を超えて、居住者を追放するためには、地方裁判所に訴訟を提起しなければならない。」とあるが、一般の家への不法侵入に警察が手を貸すことはほぼない。だから警察に通報しても無駄。むしろ絶対に通報してはいけない。通報したらおしまい。自宅を取り戻すには裁判を経、軽く数年はかかってしまう。自力で開けるしかないのだ。

 

家宅侵入に対する罰則は、1年間の投獄と15,000ユーロの罰金(刑法第226条第4項)。たったそんだけ?家の持ち主は家を取り戻すためにお金も年月もかかるのに、ありえましぇん!泥棒を擁護するかのようなフランスの法律。 

もし我が家に入ったら、警察には絶対言いましぇん!勿論、追い出します。

 
我が家の防犯対策 

フランスでは空き巣は日常茶飯事のごとく頻繁に起こる。だからこそ、家を空けるときは注意しなければならない。我が家は小旅行やバカンス時は必ずフランス人の友人に家を見てもらっている(アパートに滞在してもらっている)。その間友人のアパートには地方に住む(友人の)親戚が泊まりに来るので安心。 

外出するときは、TVかラジオを付けて外出。家族一緒に外出する時も夫、娘、私と時間差で別々に出ることもある(プロの空き巣犯に雇われて住人の動きを監視している人もいる)。

 

幸い我が家は空き巣に入られたことはないが用心に越したことはないと、2年ほど前、玄関の扉に防犯仕様のものを付け加えた。大概、フランスのアパートの扉は鍵を回さないと外から開けられないよう引手が固定されたような作りになっている。でも内側から鍵をかけてなければ、レントゲンフィルムで簡単に開けることができる(数年前、夫の息子が彼のアパートの鍵を忘れて外に出た時、これで開けた)。鍵がかかった扉でも、プロの空き巣に目を付けられたらおしまい。簡単に開けられてしまう。これだけは運なのかもしれないが.....。

結論 → この国ではサバイブするしかない!

 

フランスで空き巣に入られたら?こちらをご参照ください↓

www.parisettoi.fr