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あり得ないフランスの行政!外国籍の未成年が就労するための「臨時滞在許可証(carte de séjour temporaire)」取得まで

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     *写真はclubic.comより出典

 

やっとこさ、娘の滞在許可証が発行されました。予約から受け取りまでにかかった月日は、ナント5か月!通っていたパティシエの学校は入学後3ヵ月までに研修を開始しなければならず、滞在許可証が間に合わなかった娘は昨年12月に退学。

学校側、研修先共に親切にも「発行されるまで待ちます。」と有難いお言葉を頂いたのですが、娘自信がパティシエに向いていないと決断。パティシエの世界の厳しさは想像をはるかに上回るものだったようで、「好き」だけではこの世界ではやっていけないと痛感。思い悩んだ結果、学校を辞めることに至りました。

 

残念ではありますが、どんな出来事もそこに無駄なことはないと思うので。人生は自分次第、いつでもやり直しはききます。本当にやりたいことが見つけられたら、それが仕事に結びついたら、それこそ幸せなこと。

娘は今中学3年(3ème)に戻り、9月から別の学校に進む予定でいます。どちらにしろ、臨時滞在許可証を取得できたのは良かった。滞在許可証があれば次に研修する際も問題なく、夏休みなどにアルバイトする事もできるので無駄ではなかったと思います。

前置きが長くなりましたが、娘が取得した未成年が就労するための「臨時滞在許可証(carte de séjour temporaire)」の申請手続きについて記したいと思います。関係ない方はスルーしてくださいね。 

 

外国籍の未成年が(就労するための)滞在許可証を取得するための条件

18歳未満の外国籍(ヨーロッパユニオンの国またはスイスの市民を除く)でフランスに居住している場合、特定の条件の下で、給料を得る仕事や、専門のスタージュに従事することができます。但し、就労許可を得るための滞在許可証(titre de séjour)を取得していなければなりません。この滞在許可証は16歳に達した時点で申請できます。

(2018年1月現在。法律はその都度変わるので、また変更されるかもしれません)

*娘はパティシエの学校に入学する数か月前に16歳に達したので学校が指定する(研修を始める)有効期限まで数か月しか期間がありませんでした。

 

1)外国籍の未成年者がフランスで働くには、滞在許可証を持っていなければなりません。以下のいずれかの状況にある場合、臨時滞在許可証(carte de séjour temporaire "vie privée et familiale")を取得する権利があります。

・両親の結婚などでフランスに住み始めた。

・13歳以降、あなたの両親(父または母親)の少なくとも1人とフランスで生活していたことが証明される。

・16歳以上で児童福祉のサービス(条件付き)に委ねられている。

・フランスで生まれ、少なくとも8年間そこに住んでいたことを証明し、10歳からフランスの学校で少なくとも5年間の学校教育を受けている。

・両親の1人は長期滞在者としてEUに滞在することを認められている。(条件付き)

・両親の1人が無国籍者である。

・両親の1人が補助的な保護を得ている。

2)次のいずれかの状況に陥っている場合、滞在許可証(carte de résident)を取得する権利があります。

・家族と一緒にフランスに入国した場合(少なくとも3年間フランスに住んでいた場合)。

・長期滞在ビザでフランスに入国した場合。

労働災害または職業病のためのフランスの死亡年金を有する親に資格がある。

難民認定を受けている(または両親の1人が認定を受けている)。

・両親の1人が国籍を取得しておらず、少なくとも3年間はフランスに住んでいる。

・出生とフランスの住居のためにフランス国籍の取得条件を満たしている。

*外国籍の未成年がフランスで働くための条件等が記載されています↓

www.service-public.fr

 

臨時滞在許可証(carte de séjour temporaire "vie privée et familiale")の申請手続きから取得まで

外国籍(ヨーロッパユニオン、スイス、アルジェリアの国の市民を除く)で、フランスでの家族関係を持っている場合、臨時滞在許可証を得ることができます(条件付き)。 この滞在許可証で未成年の就労が許可されます。 

 

①居住する県庁(PREFECTURE)または支庁(SOUS PREFECTURE)にて滞在許可証申請の召喚状(Convocation)の予約を取ります。

予約を取ったときは4ヵ月後だったため、「これじゃ間に合わん!」と夫が知り合いにお願いし、1か月後の召喚状(Convocation)に変更することができました。それにもかかわらず、行政の仕事が滞っていたため、滞在許可証を受け取ったのは5か月後。通常なら予約から許可証の受け取りまで半年以上はゆうにかかっていたでしょう。

 

居住地の申請場所は「Étranger en France : carte de séjour "vie privée et familiale"」のページで検索できます↓ 

www.service-public.fr

ちなみに、パリは居住区によって別れます(下記参照)

・CENTRE DE RÉCEPTION DES ÉTRANGERS (CRE) du 17ème 

 住所:Hôtel de Police 19 - 21, rue Truffaut Paris 17ème

 管轄:1区~10区、15区~18区

 受付:月~金(9時~16時)

・CENTRE DE RÉCEPTION DES ÉTRANGERS (CRE) du 14ème

 住所:Hôtel de Police 114/116 avenue du Maine 14ème

   管轄:11区~14区

 受付:月~金(9時~16時)

www.prefecturedepolice.interieur.gouv.fr

 

②指定された日時に県庁(PREFECTURE)または支庁(SOUS PREFECTURE)で面会、必要書類を提出します。

提出書類:全て原本とコピー(1枚)が必要

1. 長期滞在ビザ(visa de long séjour)または、滞在許可証(titre de séjour)

2. パスポート(日本国籍であることが記載されたページ、有効期限、フランスへ入国した日の刻印があるページ)

*フランスへ入国後、パスポートの更新をした場合、最新のものと以前のものと2冊提出する必要があります。

3. 親子関係が記載された出生証明書(acte de naissance avec filiationacte)1通、もしくは、出生証明書(acte de naissance)1通

 在仏日本大使館で所得可↓

出生証明書(EXTRAIT D'ACTE DE NAISSANCE)|在フランス日本国大使館

4. 3ヵ月内の居住証明(ガス、電気料金などの3月以内の請求書、アパート等の家賃支払い領収書など)

5. 最近の写真3枚(3.5×4.5cm)

*フランスの法律で作成されていない外国の書類には、司法専門家のリストに登録されている認定された翻訳者によるフランス語への翻訳に特定の権利の認定が必要。

(日本語の書類は日本大使館などで翻訳したものを提出する必要があります)

上記以外にも「学校への登録書類(inscription dans un établissement scolaire)フランスに入国したころに遡る。」、「学校の在籍証明(bulletins scolaires)」、「行政書類(documents administratifs)*学食の支払い請求書(restaurant scolaire)、「研修先の就労証明書(Attestation de présence dans l'emploi établie par votre employeur)」等様々な書類をこれでもかと請求されました(原本を提示し、コピーを提出)。

*申請書類には明記してないものの、案の定、私(外国籍の親)の書類も請求されました。パスポート(長期滞在ビザの刻印があるページ、最新のもの計2冊)、滞在許可証(carte de résident)、健康保険証(Carte Vitalede)、書類があれば血液検査などの診断結果等々。親(私)が本当にフランスに住んでいるかどうかを確認するためのようです。これらの書類は請求されるだろうと予想し、用意していったので何も言われませんでした。

 

③申請した際、「滞在許可証申請の受領書(Récépisseé d demande de carte de séjour)」を受け取る。

*受領書の有効期限は申請した日から3ヵ月迄。「滞在許可証申請の受領書(Récépissé de demande de carte de séjour)」は、滞在許可証が発行される際、引き換えとなります。

 

④滞在許可証受け渡しの日時が携帯のSMSに送られる。

「行政が4ヶ月以内に応答しなかった場合、あなたの滞在許可証申請は拒否されます。」と記載があるので、もしSMSが届かない場合、「滞在許可証申請の受領書(Récépissé de demande de carte de séjour)」の有効期限(3ヵ月)が切れる前に問い合わせる必要があります。

 

⑤滞在許可証受け渡しの日時に居住地の県庁(PREFECTURE)または支庁(SOUS PREFECTURE)で滞在許可証を受け取る。

滞在許可証申請の受領書(Récépissé de demande de carte de séjour)、パスポート、収入印紙(申請手数料)が必要です。これらと引き換えに滞在許可証を受け取ります。

手数料:収入印紙269€(印紙税19€+税金250€)

・滞在許可証引き渡しの際、収入印紙(Timbre Fiscal)が必要。インターネット、もしくは、タバコ屋などで購入できます。ネット購入はこちらをご参照ください↓

www.prefecturedepolice.interieur.gouv.fr

娘の場合、手数料は19€でした。1年目だからなのか、次回更新の際は残金を払わなければならないのだと思います。

有効期間:1年間有効 

更新:滞在許可証の有効期限より2ヶ月前に、4年間有効の滞在許可証を申請することができます。 手順は最初の申請と同じ。

 

まとめ

予約を取った「CRE(CENTRE DE RÉCEPTION DES ÉTRANGERS) 」では、これでもかと待たされました。9:30頃到着したらすでに長い列。外で40分待たされ中へ。でも入ってからが長かった~。申請手続き自体はそんなに時間はかからなかったものの、待ち時間がとんでもなく長い。寿司詰め状態の狭い館内で4時間もの時間を費やしました。担当者(女性)から大声で怒鳴られている人もいたり、色んな国の人がいてもぉ~大変。

やっと娘の番が回ってきたはいいが、担当者の女性「この事例を受けるのは初めて。ここで受け付けていいのかどうか分からない。」と何ともいい加減。夫は「HPに載ってるぞ!」と強気で返し、声が聞こえた責任者現る(神~)。親切なアジア系の責任者のおかげで、どうにか「滞在許可証申請の受領書(Récépissé de demande de carte de séjour)」を受け取ることができました。

 

結局、滞在許可証が発行されたのは予約をとってから5か月後。(知り合いにお願いしてなかったら、8か月ほどかかってた)ちゃんと仕事やってんのか?と思ったら、バスポートや滞在許可証等の証明書は「Agence nationale des titres sécurisés (ANTS)」という行政機関が請け負っており、仕事量の多さに処理が追いつかず、遅くなってしまったようです。旅行の予定があってパスポートを申請してた人なんてどうなったんだろう?

 

滞在許可証を受け取った際、担当者は「今年の12月まで有効です。」などと、とぼけた事を言ったが、許可証をよくよく見ると今年の9月上旬まで........??? ということは、発行されてからたったの7か月しか使えない。フランスの行政、あ、あり得ましぇ~ん。なめちょんねんか!

 

 

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