マーガレットと素敵な季節 Marguerite et belle saison 

フランスでの日々、大好きな映画など

エリゼ宮の新年会にもお目見え!フランスの伝統菓子「ガレット・デ・ロワ(galette des rois)」

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フランスのパン屋が最も忙しくなる季節は12月と1月。12月は言わずとクリスマス(Noël・ノエル)、そして1月は写真上の「ガレット・デ・ロワ(galette des rois)」。

元は1月6日のイエス・キリストの誕生を記念する祝日「公現祭」に食べるお菓子だったガレット・デ・ロア。今は新年を祝うお菓子として1月中食されています。

フランスのお菓子で一番大好きなガレット・デ・ロワ。この時期しかパン屋の店頭に並ばないので、我が家ではこの時とばかり毎週ガレットを食べます。来週はピスタチオ味を食べるのを楽しみにしているガレットき〇がいの私です。

 

ガレット・デ・ロワ(galette des rois)」って?

パイの中にフランジパーヌ(la crème frangipane・アーモンドクリーム)が入ったパイ菓子。中に「フェーヴ(fève)」と呼ばれる陶製の小さな人形やオブジェが一つ入っています。このフェーブが入ったガレット・デ・ロアに当たった人は王冠を被り、皆から祝福されます。また、当たった人は一年間幸運が続くと言われています。

子供がいる家庭ではテーブルの下に隠れた最年少の子供が名前を呼び、その順に切り分けたガレット・デ・ロワを配ったりします。我が家も娘がまだ小学生だった頃はテーブルの下に隠れてやってましたが、私より大きくなってしまった今はちょいと.....。

ちなみにガレット・デ・ロワの値段はピンキリで同じ大きさ(3~4人分)でもスーパーでは6~7€のものがパン屋では16~18€ぐらい。パン屋にもよるだろうけど味は天地の差。大きさも小さいもの(直径8~10cm程)から大きいもの(25~30cm程)まで様々です。

 

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ガレット・デ・ロワの中に入っている「フェーヴ(fève)」

 

ガレット・デ・ロワの歴史 

ガレット・デ・ロワは、紀元前217年ごろ始まったとされる豊作を祝う古代ローマの「サートゥルヌスの祭典(Saturnali・サートゥルナーリア)」に遡ります。サートゥルナーリアの宴では豆を一つ入れたケーキが供され、豆が当たった出席者を宴の王とする習慣があったそうです。フランスではルイ14世の宮廷においてこのような記録がありますが、ルイ14世はのちにこの風習を廃止しています。

元々は命のシンボルであるソラマメだったのが、1870年に陶製のフェーブ(人形)が使われるようになり、現在はプラスチック製のフェーヴもあります。

 

ガレット・デ・ロワの名前の由来

「ロワ(rois・王たち)」とは「ロワ・マージュ(rois mages)」と呼ばれる東方の三賢者(下記)のことを指します。イエス・キリストが降誕した12月25日にやって来てこれを拝んだとされる人物で、ガレット・デ・ロワとは「賢者のガレット」という意味。

・青年の姿の賢者「メルキオール Melchior (王権の象徴)」

・壮年の姿の賢者「バルタザール Balthasar(神性の象徴)」

・老人の姿の賢者「カスパール Casper (将来の受難である死の象徴)」

 

 地方によって異なるガレット・デ・ロワ

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     *写真はWikipediaより出典

フランスでは地方によってガレット・デ・ロワの売上率が違います。北部から中部、南部は100%がガレット・デ・ロワを占めるのに対し、西南部(橙色)ではガトー・デ・ロア(gâteau des rois・写真下) と呼ばれるお菓子が50~75%を占めるようです。ブリオッシュ生地で作るガトー・デ・ロワ(別名ブリオッシュ・デ・ロワとも)にも地方によってレモンビールを使ったり(プロヴァンスやラングドック)、コニャック(ボルドー)だったりと味に違いがあります。

・緑色の地域:100% ガレット・デ・ロワ(galette des rois)

・黄緑の地域:50~75% ガレット・デ・ロワ(galette des rois)

・橙色の地域:50~75% ガトー・デ・ロワ(gâteau des rois)

・オレンジ色の地域:100% ガレット・デ・ロワ(galette des rois)

   

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    *写真はWikipediaより出典「ガトー・デ・ロワ(gâteau des rois)」

 

エリゼ宮では巨大ガレット・デ・ロワ

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*写真はParis Matchより出典(中央はマクロン大統領、左が彼の妻ブリジット→赤い服の女性の左横)

巨大ガレットは、パリ郊外Vaucresson(Hauts-de-Seine)のJoël Picquenardによって製作されました。 5kgの生地と7kgのアーモンドパウダーを使用。

フランス大統領府(エリゼ宮)で行われる新年会においては、毎年数百人に及ぶ列席者のための巨大ガレットが焼かれます。ただ、この巨大ガレットの中にはフェーヴがひとつも入っていません。国民から選ばれた大統領を元首としている共和制のため、大統領が「王」や「王妃」を任命することができないからだそう。

ガレット・デ・ロワの説明はウィキペディアより一部記事を引用しています。

 

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写真のガレット・デ・ロワのフェーブを当てたのは夫。今年初めに当てたのは娘。次いで私と皆平等に当たりました、ってほぼ少人数だから誰かに当たるわよね。今は色んな味のガレット・デ・ロワが出ていて、パリでもフランス南西部で食されるガトー・ド・ロワを売っているお店もあります。

また、ガレット・デ・ロワを家庭で作る人もいます。先日、夫の知り合いのお宅に招かれお手製のガレットを頂きました。以前料理人だったフランス人Yさん(男性)が作ったガレットは甘さが抑えてあってすごく美味しかった。この日フェーブを当てて、王の冠を被ったのはまたもや夫。今年、夫はよくフェーブを当てているのでいい年になるかな.....。