マーガレットと素敵な季節 Marguerite et belle saison 

フランスでの日々、大好きな映画など

ソフィア・コッポラが描く「 欲望のめざめ(The Beguiled・ビガイルド)」

明けましておめでとうございます。

お正月は如何でしたでしょうか?私は持病が悪さし寝込んでおりました。だいぶ元気になったのでぼちぼちブログを再開していきたいと思います。

そんな訳で、2018年の抱負は健やかに、愛と感謝の気持ちを持って日々を送る!

皆様の2018年が健康で幸多き一年となりますようお祈りいたします。

 

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まさしく寝正月だったこの正月。数本観た映画から今回は「 欲望のめざめ(The Beguiled)」をご紹介したいと思います。

本作はトーマス・カリナンが1966年に発表した小説「The Beguiled」を原作としたもので、1971年に公開されたアメリカ映画「白い肌の異常な夜(The Beguiled)」のリメイク版となっています。1971年版は脱走兵(クリント・イーストウッド)の視点から描かれているのに対し、本作は女性たちの視点から描写してあります。ちなみにフランス語版タイトルは「Les proies(レ・プロワ)」 、意味は「獲物、餌食」。

2017年5月に開催された第70回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された本作は、ソフィア・コッポラが監督賞を受賞するなど高い評価を得ています。

 

欲望のめざめ(The Beguiled)

評価:★★★☆(/5点満点)

アメリカ(2017年)

監督:ソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)

脚本:ソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)

*日本公開(2018年2月)

  

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1971年版「白い肌の異常な夜(The Beguiled)」。左はクリント・イーストウッド。若い頃も変わらずBeau gosse(ボーゴス=イケメン)!

 

あらすじ

1864年南部バージニア州。アメリカ南北戦争の最中、女子寄宿学校の居住者(7名)は、負傷した北部兵士ジョン・マクバニー(コリン・ファレル)を匿い手厚い看護を行う。しかし、長らく女たちだけで暮らしてきた女学生や教職員はマクバニーに並々ならぬ関心を持つようになる。次第に女たちは嫉妬や情欲に狂い、寄宿学校の雰囲気は緊張に強いられていく。そしてついに予期せぬ出来事が起こってしまう.......。 

 

監督

ソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)46歳

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真ん中がソフィア・コッポラ

父親はイタリア系アメリカ人で映画監督のフランシス・フォード・コッポラ。俳優のニコラス・ケイジは従兄弟になるそうです。

女優としても数本の映画に出演していますが、不名誉なゴールデンラズベリー賞のワースト助演女優賞とワースト新人賞を受賞するなどぱっとせず。監督業が向いているようで、2003年公開の「ロスト・イン・トランスレーション」でアカデミー脚本賞ゴールデングローブ賞 脚本賞セザール賞外国映画賞などを受賞してます。2010年には「SOMEWHERE」で第67回ヴェネツィア国際映画祭の金獅子賞を受賞。

2006年に公開された「マリー・アントワネットMarie-Antoinette)」はこれまでにないスタイルのマリー・アントワネット像を打ち出し話題となりました。

 

キャスト

北部兵士ジョン・マクバニー役:コリン・ファレル(Colin Farrell)41歳

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アイルランド人俳優。1998年から99年までBBC放送のテレビドラマ「Ballykissangel」に出演しキャリアをスタートさせた。数多くのドラマや映画に出演したが注目されるようになったのは2006年公開の「マイアミ・バイス(Miami Vice)」と後になってから。2008年公開の「ヒットマンズ・レクイエム(In Bruges)」でゴールデングローブ賞 主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞。私生活では麻薬やビデオ流出事件等々、テレホン・セックスの従業員とかかわり大変な被害を受けるなど、波乱含み。2017年公開(日本では2018年3月公開予定)の「聖なる鹿殺し(The Killing of a Sacred Deer)」では、ニコール・キッドマンと再共演しています。

 

寄宿学校の校長・マーサ・ファーンズワース役:ニコール・キッドマンNicole Kidman)50歳

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アメリカ系オーストラリアの両親の間にハワイに生まれたオーストラリアの女優。2002年の「めぐりあう時間たち」でオーストラリア人女優として初めてアカデミー主演女優賞を受賞。演技派の彼女、これまでに4度アカデミー賞にノミネート歴があり、ゴールデングローブ賞には13度ノミネート、うち3度受賞している。そんな彼女、IQが132とインテリ。前夫はトム・クルーズ(1900~2001年)。2人は養子を2人取っている。2006年、カントリー歌手のキース・アーバンと結婚。2008年、第一子となる女児を出産。2010年には代理出産によりアーバンとの間に第二子を授かっている。

慈善活動にも熱心で、これまでに赤十字、キッズ・ウィッシュ・ネットワーク、平和の映画など20以上の非営利団体や慈善団体を支援している。また、1994年よりユニセフの親善大使、2006年から2010年までは国際連合婦人開発基金の親善大使を務めた。(ウィキペディアより一部引用)

 

教員エドウィーナ・ダブニー役:キルスティン・ダンスト(Kirsten Dunst)35歳

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アメリカ、ニュージャージー州生まれ。3歳でモデルとしてキャリアをスタートさせる。ドイツ系の彼女、その風貌からか映画「マリーアントワネット」ではマリー・アントワネットを演じている。本作監ソフィア・コッポラの作品に出演するのはこれで3度目(ソフィア・コッポラの初監督作品「ヴァージン・スーサイズ(The Virgin Suicides)」に出演)。2011年には映画「メランコリア(Melancholia)」に主演し、第64回カンヌ国際映画祭女優賞を受賞している実力派。私生活ではアルコール依存症に陥ったりして一時リハビリ施設に入所していたことも。(ウィキペディアより一部引用)

 

女生徒アリシア役:エル・ファニング(Elle Fanning) 19歳

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姉とほぼ同時期に演劇をキャリアをスタートさせたエル・ファニング。「アイ・アム・サム(2001年公開)」では、ダコタ・ファニングが演じる役の幼年時代の役を演じています。ドラマの出演本数は姉よりも多い。姉のダコタ・ファニングとは仲が良いとか。(ウィキペディアより一部引用)

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左が姉のダコタファニング(Dacota Fanning)個人的には姉のダコタの方が好き。

 

まとめ

物語が進むにつれ緊張感が増し、なかなかスリル感があってよかったのですが、最後は予想どうりの展開です。予告編でもネタバレの映像があるのでラストは想像に難くありません。この映画はラストに期待するのではなく、ラストへ向けて高まる緊張感を楽しんで観ると面白い作品だと思います。また、キャストの素晴らしい演技がこの映画をより一層魅力的にしているのは過言ではありません。現に本作は批評家から好意的に評価されています。

ただ、原作小説には黒人女性の奴隷が登場するものの、本作にはそのキャラクターが登場せず、小説版では白人と黒人の混血であったエドウィーナを演じたのが、白人女性のキルスティン・ダンストであったことから多くのメディアがそれを取り上げソフィア・コッポラ監督はメディアから叩かれる結果になっています。(ウィキペディアより一部参照)

心理描写がうまく描かれている本作はソフィア・コッポラ監督の演出とキャストの演技が奏でる深い作品と言えると思います。

 

予告編はこちら(フランス語版)↓  

 日本語版の予告編にはない映像があるのでこちらを載せておきます。