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眩いばかりのローマン・バロック「コロンナ宮殿(Palazzo Colonna)」

 

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オードリー・ヘプバーン主演の映画「ローマの休日」のロケ地となった「コロンナ宮殿(Palazzo Colonna)」。この映画はかなり昔に観たのですが、映像の記憶が薄くコロンナ宮殿だったのをつい最近知りました。当時の映像はモノクロでしたが、カラーだったらさぞ煌びやかだったであろうと想像に難くありません。

 

コロンナ宮殿(Palazzo Colonna)の歴史

 

ローマの中心部に建つコロンナ宮殿(Palazzo Colonna)は、ローマで最大の、かつ、最も古い貴族の宮殿の一つ。8世紀に渡りここに暮らしてきたコロンナ家の要望によって14世紀に建設が開始されました。

 

1)14世紀から16世紀にかけ、宮殿は家族の要塞に位置づけられていました。 オッドーネ・コロンナは1417年11月11日に教皇マルティヌス5世の名で教皇になり、1431年の彼の死まで1420年から宮殿を住居としました。

 

2)教皇マルティヌス5世は10年間で、ローマの都市の文化、都市、行政の復活の素晴らしいプロジェクトを開発し、実現しています。 当時、ローマはアヴィニョンの捕虜と西方教会の分裂といった苦悩の時期を経た後、悲惨な状況に陥っていたことを明記しておきます。

 

3)1527年ローマは皇帝カール5世のドイツ人傭兵によって攻略されたが、コロンナ宮殿は神聖ローマ帝国との良好な関係のおかげで火災を逃れた少数の建物の一つでした。また、3千人以上のローマ市民の安全な避難所にもなっています。

 

4)17世紀の間、宮殿は3世代に渡る一族の意志の下、大きなバロック様式の貴族の館に姿を変えていきます。最も重要なメンバーであったフィリッポ1世、ジロラモ枢機卿、ロレンツォ・オノフリオは、有能で有名な建築家やアーティストに様々な依頼をしました。

実際、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニやアントニオ・デル・グランデ、カルロ・フォンターナ、パオロ・ショールなど多くの巨匠が意見を提供しています。

 

5)この時代(17世紀)に素晴らしく雄大なコロンナ・ギャラリーの建設が始まります。 ローマ・バロック様式の宝石とも言えるギャラリーは、現在一般公開されており、最も代表的な装飾が施された宮殿のアパートメントに入ることができます。 これらは、19世紀以来、信託遺贈によって公表凍結された一族のコレクション集を含んでおり、15世紀から16世紀までのイタリアと海外の偉大な芸術家たちの最高傑作を観賞することができます。 (*コロンナ宮殿HPより出典)

 

コロンナ・ベッリカの間(Galleria, Sala della Colonna Bellica)

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コロンナ・ギャラリー大広間につながる階段には、歴史の跡(砲弾)が。これは1849年、ローマ共和国が数ヶ月に渡りローマの中心部を占拠していた折、ウディノ将軍の命令でサン・パンクラツィオ門(Porte Saint-Pancrace)から侵入してきたフランス軍が、教皇ピウス9世を救出する為にジャニコロの丘から発射し着弾した砲弾。

 

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ジュゼッペ・キア(Giuseppe Bartolomeo Chiari)「マルカントニオ2世の神話(Apotheosis of Marcantonio II Colonna)」

天空においてマルカントニオ2世が聖処女マリアに紹介されるシーン

 

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ミケーレ・ディ・リドルフォ・デル・ギルランダイオ(ミケーレ・トシィー二)「オーロラ」(Michele Di Ridolfo Del Ghirlandaio (Michele Tosini, Detto)「l’aurora」)

 

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ミケーレ・ディ・リドルフォ・デル・ギルランダイオ(ミケーレ・トシィー二)「夜」(Michele Di Ridolfo Del Ghirlandaio「la notte」)

 

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ミケーレ・ディ・リドルフォ・デル・ギルランダイオ(ミケーレ・トシィー二)「ヴィーナスとキューピッド」(Michele Di Ridolfo Del Ghirlandaio「venere e amore」)

 

コロンナ・ギャラリー大広間(Galleria Colonna, Sala Grande) 

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鏡の絵画は、17世紀の画家カルロ・マラッタ(Maratta Carlo)とジョヴァンニ・スタンキ(Giovanni Stanchi)作 

 

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 中央の鏡に描かれた絵画はカルロ・マラッタ(Maratta Carlo)とマリオ・デイ・フィオリ(Mario de' Fiori)作(1660年)

 

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風景画の間(Sala dei Paesaggi)  

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バスティアーノ・リッチによる天井画「レパントの海戦の寓意画像」(1600年代末期)

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新・旧約聖書の様々なシーンが装飾された収納棚は、オーストリアのシュタインハート兄弟の作品。

 

マルティヌス5世神格化の間(Sala dell’Apoteosi di Martino V)

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アンニバレ・カッラッチ(Annibale Carracci )「豆を食べる男(Il Mangiafagioli)」(1560-1609)

 

トゥローノ(玉座)の間(Sala del Trono)

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一族から教皇となったマルティヌス5世(Martino V/オッドーネ・コロンナ Oddone Colonna)の肖像画。彼は1417年11月11日~1431年までの任期中、10年に渡りコロンナ宮殿を教皇の住居とした。手前の椅子は1870年までしばしば行われていた宮殿を訪問する歴代教皇達の為に用意されていた玉座。

 

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シピオーネ・プルツォーネ(Pulzone Scipione)マルカントニオ・コロンナ2世公の妻「フェリーチェ・オルスィーニ・コロンナの肖像(ritratto di felice orsini colonna)」

 

ジャッラ(黄色)の間(La Sala gialla)

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壁面のフレスコ画はポッツィ兄弟(fratelli Giuseppe e Stefano Pozzi)と、ジョヴァンニ・アンジェローニ(Giovanni Angeloni)による作品(1750年代中頃) 

 

礼拝堂の広間(Salone della Cappella)

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宮殿で一番大きい18世紀のシャンデリア(ムラーノ製)

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17世紀初頭のタピ (パリのサン・マルセル通りの工房で作られた)   

 

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中央は17世紀ローマの画家による「ロザリオの聖母(la Madonna del Rosario)」。この絵を取り巻くように枠を形成しているのはフランドル地方の画家ロドウィック・トゥープト(Lodewijk Toeput)の作品でイエス聖母マリアの生涯が描かれている。(1580年製作)

 

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   コロンナ家の小さな礼拝堂

 

リカーミ(刺繍)の間(Sala dei ricami)

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インド風タピから「リカーミ(刺繍)の間」と名付けられた。17世紀に製作されたタピ。

 

中庭 

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ローマ一を誇る大きさ、歴史のあるコロンナ宮殿。76メートルにも渡るギャラリーは圧巻!とにかく煌びやかで優美。そうそうたるコレクションに息をのむほどでした。ギャラリーに足を一歩踏み入れたら感じる気持ちよさ。映画「ローマの休日」の舞台に使われたのも納得です。

そんなコロンナ宮殿、週に一度、土曜日(午前9:00~13:15)の開館(予約により土曜以外でも見学可)。今回ローマに1週間滞在したので予定に入れることが出来て良かったのですが......。真夏のローマ、午後はナント!43度まで気温が上がり炎天下を歩くなんて自殺行為!(大袈裟) パレルモ同様、午前中観光、午後はシエスタ、夕方出かけるの繰り返し。午後の観光ができなかったのが少し残念ではありました。

さて、九州で生まれ育った娘と私、暑いのは全然平気ですが(むしろ冬のパリが大の苦手)、北フランスの海辺の町で育った夫には過酷。耐えられましぇ~ん!と、死にそうな顔で歩いておりました(笑)次はいい季節に訪れるのを楽しみに。

 

www.galleriacolonna.it

 

www.tripadvisor.jp