マーガレットと素敵な季節 Marguerite et belle saison 

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ラファエロの宝石「Villa Farnesina(ヴィラ・ファルネジーナ)」~イタリア・ローマ

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ローマ・トラステベレ地区、テべレ川に面して建つ「Villa Farnesina(ヴィラ・ファルネジーナ)」。16世紀初頭のルネサンスを代表する建築の一つで、ラファエロ(Raffaello Sanzio)、セバスティアーノ・デル・ピオンボ(Sebastiano del Piombo)、バルダッサーレ・ペルッツィ(Baldassarre Peruzzi)、ジョヴァンニ・アントニオ・バッツィ(Giovanni Antonio Bazzi)による美しいフレスコ画が描かれています。

 

「Villa Farnesina(ヴィラ・ファルネジーナ)」はユリウス2世(16世紀初めのローマ教皇)に融資するほど裕福だったシエナの銀行家アゴスティーノ・キージが建築家バルダッサーレ・ペルッツィ(Baldassarre Peruzzi)に依頼して建てられました。1506年から1512年にかけて建設されたヴィラは1520年アゴスティーノ・キージが亡くなると徐々に放棄され、家具・絵画などが売却されます。その後、1580年ににアレッサンドロ・ファルネジーナによって買い取られ、現在の名前「Villa Farnesina(ヴィラ・ファルネジーナ)」と呼ばれるようになりました。

1927年「Villa Farnesina(ヴィラ・ファルネジーナ)」はイタリア国家に譲渡され、1929年から1942年の間にムッソリーニはイタリアアカデミーの部を設立し、一連の修復修復作業を続けました。現在ヴィラはAccademia dei Lincei(アカデミア・デイ・リンチェイ)が収容され、迎賓館として使用されています。(ウィキペディアより一部引用)

 

 La loggia di galatea(ガラテアの間)

「La loggia di galatea(ガラテアの間)」はラファエロ・サンツィオの「Trionfo di Galatea (1512年)」のフレスコ画からその名をとっています。

フレスコ画は1511年にバルダッサーレ・ペルッツィ(Baldassarre Peruzzi)により円盤にアゴスティーノ・キージの占星術が描かれました。次いで、1511~1512年にかけて、ヴェネツィアの最も有名な画家の1人であるセバスティアーノ・デル・ピオンボ(Sebastiano del Piombo)が半月部分に9つのギリシャ神話を描きました。10つ目の半月部分にはペルッツィによる若い男の巨大な頭が装飾されています。

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右はラファエロの「Trionfo di Galatea (ガラテアの勝利)・1512年」。ガラテアは古代神話の海の精。左はラファエロのライバルの一人、セバスティアーノ・デル・ピオンボ(Sebastiano del Piombo)の「Polifemo・1511年」。

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右の顔はバルダッサーレ・ペルッツィ(Baldassarre Peruzzi)による装飾 

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La loggia di amore e psiche(アモールとプシュケの間)

1518年にラファエロと彼の工房によって描かれたフレスコ画の装飾から「La loggia di amore e psiche(アモールとプシュケの間)」と名付けられています。

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ラファエロと彼の工房作「Banchetto nuziale(アモールとプシュケの結婚)」

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右はジャンフランチェスコ・ペンニ(Giovan Francesco Penni)の「Venere e Giove」、左はジュリオ・ロマーノ(Giulio Romano)の「Venere sul carro」
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ラファエロの「Concilio degli dei(神々の集い)」

f:id:bluejusmine:20171004234422j:plainジュリオ・ロマーノ(Giulio Romano)による「Venere con Cerere e Giunone(左)」 と「Venere sul carro(右)」

 

La stanza del fregio(帯状装飾(フリーズ)の間)

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入り口の天井画 


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La sala delle prospettive(遠近法の間)

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壁面一杯のフレスコ画は遠近法によるもので、ローマを見下ろす円柱とアーチが描かれている。Baldassarre Peruzzi(バルダッサーレ・ペルッツィ)と彼の工房作(1518-1519年)。

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 天井の下には神話のシーンが。

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La stanza delle nozze di alessandro magno e roxane(アレキサンダー大王とロクサーヌの結婚の間)

アゴスティーノ・キージの寝室。(って、よくこんなところで寝れたもんだなぁ....) 

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フレスコ画はジョヴァンニ・アントニオ・バッツィ(Giovanni Antonio Bazzi *「ソドマ(Il Sodoma)」とも呼ばれる)の「Nozze di Alessandro e Rossane(アレクサンドロスとロクサネの結婚)・1519年」

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まとめ

ラファエロ(写真↓)の影響を受けたペルッツィは建築だけではなく1階の 「La loggia di galatea(ガラテアの間)」では占星術フレスコ画を、「帯状装飾(フリーズ)の間」と2階の「遠近法の間」でも彼の画家としての才能を発揮しています。また、ラファエロと彼のライバルであったピオンボがフレスコ画を共作していますが、2人ともどんな気持ちで描いたのだろうと思うと興味深くもあります。

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ルネサンスを代表するラファエロ。彼のフレスコ画には彼の人物像が浮かんでくるほどに優しい雰囲気が漂っています。女好きだったラファエロですが、謙虚で勤勉、優雅で穏やか、貴公子のような美しい男を女性がほおっておく訳ないでしょう。こちらは、今の時代も昔も女性からゴーゴーだから、ラファエロも大変だったかもしれないなぁ(そんな訳ないか.....)。

さて、ヴィラ自体はこじんまりしていますが、その建築様式と言い、何よりフレスコ画がこの上なく美しいヴィラ・ファルネジーナ。ローマは見どころがたくさんあるのでなかなかこうした小さなヴィラまでは足が向かないかもしれませんが、時間に余裕があれば是非とも訪れていただきたい一見の価値ありです!

 

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