マーガレットと素敵な季節 Marguerite et belle saison 

フランスでの日々、大好きな映画など

イスラム教徒の断食「ラマダン」にみる宗教儀式について思うこと

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パリは、先週末から暑い日が続いています。そんな中、イスラム教徒の「ラマダン」が始まり、静かな夜はどこへやら.....。夜中12時とともに、何処かからか聞こえてくる変な音楽。そして、階下からは叫び声が度々聞こえてきて(←単に頭がおかしいのか)、早く寝たのに夜中何度も起こされる始末。

 

さらに、早朝(5時前)叫んでいる人がいて(←もうどうしようもない)また目が覚め、夫はうるさいと窓を閉めちゃったもんだから、暑いし、寝苦しいわで、寝起き悪。娘のクラスのアラブ系男子によると、パリ郊外のアラブ系がたくさん住んでいる地域はもっとうるさいとか。夜中12時になるとその家庭により、コーランの音楽をかけるところがあるそうです。お隣さんはアフリカ系のイスラム教徒だけど、いつもと変わらず静かなのが救い。

 (追記:ラマダンが始まった当初は変な音楽が聞こえてちょっとうるさかったのですが、数日後は静かになりました。ラマダンの始まりを祝っての数日間だけのようです。)

 

ラマダンとは?

ラマダンは、ヒジュラ暦における月(第9月)の名である。この月の日の出から日没までの間、ムスリムの義務の一つ「断食(サウム)」として、飲食を絶つことが行われる。イスラム暦で9月を意味するラマダンにコーランが預言者ムハンマドに啓示され、イスラム教徒にとってラマダンは聖なる月となった。

この月において、イスラム教徒は日の出前から日没にかけて一切の飲食を断つことにより空腹や自己犠牲を経験し、飢えた人への共感を育むことを重視する。また共に苦しい体験を分かち合うことでイスラム教徒同士の連帯感は強まり、多くの寄付や施しが行われる。

断食中は飲食を断つだけではなく、喧嘩や悪口などの忌避されるべきことや、喫煙や性交渉などの欲も断つことにより、自身を清め信仰心を強める。

*2017年のラマダンは、5月27日~6月25日まで

                    (ウィキペディアより一部引用)

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  www.lefigaro.fr

さて、そんな欧州におけるイスラム教徒の人口は、イスラム圏からの移民の増加で、1990年には4%だったのが、現在は6%。2030年までにヨーロッパの人口の8%以上に達する可能性があると見られています。 

 

娘のクラスには、生粋のフランス人はいません。東ヨーロッパ系✖フランスのミックスの子供が多く、次いで、アラブ系✖フランス、アラブ系、アジア系と続きます。パリは人種のるつぼなのでこんな感じですが、地方に行くと少し違います。ただ、地方でも南のマルセイユ(Marseille)や北のリール(Lille)はイスラム教徒が多く、敬虔なキリスト教徒が多いブルターニュ地方に行くとその数はガクッと減ります。

 

クラスのアラブ系男子は「フランスは将来アラブの国になる!」なんて言っていて、それはどうかとしても、イスラム教徒の人口が増えるのは間違いないでしょう。夫は、「20年前は、ラマドンがニュースで取り上げられた事なんてなかったぞ!」と驚いていました。 

夫の知り合いのイタリア系フランス人男性は、彼女がイスラム教徒。ラマドンの時期になると、自分だけ外食したり、彼女に付き合って夜中に食べたりするそうです。大変だなぁ。

 

思うにこうした宗教儀式って何なんでしょう?世界にはキリスト教ユダヤ教イスラム教、仏教等々様々な宗教がありますが、結局は人間が作り上げたもの。極端かもしれませんが、宗教団体も宗教もつまるところ同じではないかと。

 

生物や自然に敬意を払い、大地と共に生きてきたネイティブ・インディアンの思想が、私の人生の指針でもあり、要は、どこにいても、神様を想う気持ちがあれば宗教の規律に振り回される必要はないのでは.......。結局のところ、神様は人の心の中に存在するのだと思います。

 

さて、今夜は少し涼しくなったので窓を閉めて眠れます。真夜中に始まるラマドンの音楽と狂った人の叫び声を聞かなくてすみそう。よかった。