マーガレットと素敵な季節 Marguerite et belle saison 

フランスでの日々、大好きな映画など

フランスの国家最優秀職人賞M.O.Fのパティシエでの見習い研修(娘編)

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今朝は4時半に起き、5時半のメトロに乗り夫と一緒に娘を(見習い)研修先のパン屋まで送ってきた。土曜だっていうのにメトロは思ったより乗客がいて、おそらくパン屋やカフェ、ホテル、病院、清掃などで働いている人なのだろう。お疲れ様です。

 

昨日から研修を受けている娘は、今年中学を卒業し、パティシエの専門校へ進む。パン屋での研修はこれで2回目になる。先月、別のパティシエで研修を受けたが、2件共、オーナーは、フランスの国家最優秀職人賞M.O.F(Meilleur Ouvrier de France)を得ているパティシエ。

 

1件目の研修先 

先月研修を受けたパン屋のオーナーは、優しいオーラが漂っていて物腰の柔らかな方だった。研修を受けた娘も働いている人が皆ハーモニーを大切にしていて優しかったと、話してくれた。娘にパンやケーキを買ってきてもらい食べてみたら、ケーキはこれまで食べたことのないような、素晴らしい出来栄えで幸せな気持ちになった。作り手の愛が入っているのだと思わずにはいられなかった。

 

オーナーと同じような人が集まってくるから、パンやケーキも美味しくできるのだ。私は初めての店やレストランに入る時は、必ず店員やオーナーらしき人の顔を覗いてから決める。波長の法則は私の経験上、外れたことはない。

 

2件目の研修先

さて、2件目の研修先のオーナーは、若くダイナミックで感じのいい方だった。お店はパリに数件あるのだが、内1件は何度か買い物したことがあって、正直店員の接客は機械的であまり好きではない。中で働いている人は礼儀正しくきっちりしていた。(娘は別のお店で研修を受けているのでこのお店とはまた違う)

 

働いている人(2件目の研修先)

娘は研修先の事を色々話してくれた。パティシエ部門には6人いて、内女性が1人。大人しいスリランカ出身の女性は、大学で法律を学ぶ傍ら、パティシエの学校に通っている。男性のうち1人はアフリカ系で、近い将来国に帰ってパティシエのお店を開くのだとか。あっけらかんとしていて優しい彼は、娘にも親切にしてくれた。彼のインスタグラムは大人気で有名ホテルからお誘いが来たほど。ケーキができるとすぐに写真を撮るのが彼の日課。

ウォーキングデッドのダリル(↑)に瓜二つ、キャラも同じな男性は、娘が研修を終えて帰るとき、ウインクしてくれた。そして、ジーザス(イエスキリスト)に激似の男性は長髪を後ろでキュッとまとめなかなかの美形。たまにダリルと目配せしてるから、ゲイかもしれない。娘とさほど歳が変わらない男の子は、某名門校のパティシエに通う見習い。口数が少ない彼は、時々ニヤニヤ~っとしたかと思えば、ムッツリしたりと躁鬱病か?。

 

そして、極めつけは怒りのシェフ(パティシエ)。彼の口癖は「時は金なり!」。ケーキを作りながら政治の話をしたかと思うと、「くそっ!」、「ばっきゃやろ~」、「なめんなよ!」.....のオンパレード。あ~た、それじゃ~ケーキが泣きますわ。悪い人じゃないようだけど、きっちりしないと気が済まないそう。まぁ、どこでも上の立場ってのは大変よね。時には叱咤激励しなきゃいけないしね。

 

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研修先の勤務体制

ケーキのデザインはシェフが決めるらしいけど、他はみんな全ての工程に関わるそう。担当者は決まっておらず、色んな種類のケーキやお菓子に関わることができるのでとても勉強になるのだとか。これは良いシステムですね。パン屋によっては、例えばマカロンの担当者が決まっていて、それだけを作らなければならないところもあるらしいから。

 

さて、勤務時間は一日目は朝6時~12時40分まで。トイレは断って行けるらしいけど、ずっとぶっ通しで休憩時間がなかったそう。二日目は15分程休憩時間があって、座る場所がないから皆しゃがんでたとか。終了は12時までで少し早かったのが救い。それにしても、パティシエの世界って酷ね。これじゃ~エスクラブ(esclave / 奴隷)じゃない!と言っても、この世界じゃ当たり前なのかもしれないけど。

 

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1件目に研修したパン屋は、2件目の研修先のパティシエのシェフはじめ皆よく知っていて、「パンもさながらケーキは絶品だよなぁ」と、1件目のパン屋の素晴らしさを絶賛! 怒りのシェフさえも「ケーキは本当に素晴らしい。」とハンコ押してる。

 

やっぱり「愛」なんだろうな。愛が入っているから、心がこもっているからこそ、美味しく感じる。 愛や心を込めたケーキを作ってみんなを幸せな気分にさせられるような、そんなパティシエに娘がなってくれたらいいなぁ~(とは親の勝手な気持ち)。

 

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