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マーガレットと素敵な季節 Marguerite et belle saison 

フランスでの日々、大好きな映画など

マーガレットと素敵な季節

Marguerite et belle saison

フランスにおけるライシテ(世俗主義・laïcité)から差別について思うこと。

フランスの色々

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昨年10月からフランス語のアトリエに通い始め、週4回の授業を受講しています。授業は、ベネボル(bénévole)と呼ばれるボランティアの方々が受け持ち、各回ごとに先生が変わります。皆さん60歳をゆうに超えたはつらつとしたフランス女性たち。そんな彼女たちから学ぶことが多いのがこのアトリエに通う楽しみでもあります。

 

ライシテ(laïcité・世俗主義

3月18日~26日まで「人種差別と反ユダヤ主義に対する教育ウィーク(La Semaine d'éducation contre le racisme et l'antisémitisme)」と称し、フランス各地でイベントが行われます。アトリエでも ライシテ(laïcité・世俗主義)について談論しました。ライシテとは以下の通り。 

1. 国の政策が宗教に支配されないこと

2. 個人の宗教規則からの自由

3. 人の行動が宗教の影響を受けないこと

  

例えば、フランスの学校(公立)内では頭に被り物(ビジャブ等)をしてはいけない、宗教のシンボルと思われるアクセサリーは見えないように身につけなければならない、くるぶしまでの長いスカートを履いてきてはいけない.....といった規制があります。

 

学校だけではなく、店の定員はビジャブを被って仕事をしてはいけない、公共の場ではブルカ(写真↓)と呼ばれる頭から足元まで隠れている服装をしてはならない、宗教的差別発言をしてはならない......etc.といった事が法律で定められています。

 

フランスのライシテは移民が多い事もあって、こうした規制が法律で定められているのですが、近年のテロの影響もあってか、テロリストとイスラム教徒を簡単に結び付けてしまう人もいます。でもそんな単純なことではなく、問題は違うところにあるというこに目を向ける必要があると思います。

 

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D.L.マンビーが説いた世俗社会↓ ウィキペディアから引用)

これを読んでいたら世俗主義が、ジーザスの教えにとても近いことに驚きました。

世俗社会は宇宙の性質と人間の役割についていかなるものであれ唯一の視点があるという立場を拒否する。

それは均質的ではなく多元的である。

それは寛容である。

それは個人の意思決定の範囲を拡張する。

あらゆる社会はいくつかの目的を共有するものだが、そのために問題解決の手法とルールの枠組みが構成員の間で共有され、同意されていなければならないことを意味する。世俗社会では可能な限りそれが最小限に抑制される。

現象の調査を通して、問題解決は理性的に図られる。

世俗社会はいかなる全体[主義]的な目標も設定しない一方で、それは構成員個人の目標を理解する助けとなる。

それはいかなる公的な偶像も持たない社会である。どんなことにでも応用できるような[社会から]是認された一般的な行為はない。

そして世俗社会の背後にあるポジティブな理念は

個人と小グループへの深い尊敬

全ての人々の平等。各人は各人の長所を理解し合うために助けあわなければならない。

身分制度や階級制度の破壊。 

 

差別

Laïcité(世俗主義)からRacisme(人種差別)、Discrimination(差別)に広がった今日の談論。「宗教問題やこうした差別問題を無くすためには、人々が個々に意識を変えることが大切。色んな宗教や文化的背景が混ざり合うからこそ得るものもある。」とは、先生の意見。こんな人が一人でも増えたら、人々の意識が変われば世界はきっと変われると思う。

 

差別は受けたことがない、差別はその人の受け取り方次第なんて考える人もいるけど、それは現実に蓋をしているだけ。差別は世界中どこにでも在ります。人間にもともと備わっている防衛反応が違うものを疎外しようとするのは自然な働き。ただ、それを差別に結び付けてはいけないということ。

 

差別は、深い歴史があるのでひとくくりにはできないけど、根底には優越感、キャパの狭さ、嫉妬、恐れ.....などネガティブな要因が重なっているもの。フランスに住んだ当初、差別を感じ、なめんなよ!と思ったこともありました。でもそこにいちいち焦点を当てていては、生きていけません。

 

差別する人もいれば、そうでない人もいる。アトリエの先生みたいな人もたくさんいるんだと感じてから、光に目を向けた方がずっと生きやすいと思ったのです。大切なことは、自分が差別する側に回らないこと。

 

フランスに住んでよかったと思うことは、色んな人種と出会え、彼らの考えや文化を垣間見ることができたこと。そして、日本に居たら分からなかったであろう「当たり前」がどれほど幸せか感じられたこと。

 

来世はどこに生まれるか分かりません。違う国、違う人種かもしれません。感謝の心を忘れずに生きたいものです。

 

おバカな映画とは言わせない。腹の底から笑えるフレンチコメディ映画「LA FOLLE HISTOIRE DE MAX ET LÉON」

映画・本

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先日、ビデオ鑑賞したフレンチコメディ映画「LA FOLLE HISTOIRE DE MAX ET LÉON」(フランス・ベルギー合作、監督:Jonathan Barré、脚本:Grégoire Ludig

訳すと「マックスとレオンのクレイジーな物語」。題名のごとくマックスとレオンの様が、極まりなくクレイジー。腹の底から笑える作品です。

 

トーリーは2人の幼なじみマックスとレオンが、第二次世界大戦からエスケイプするためにあらゆる手段を試みる姿を滑稽に描いたもの。

 

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そんなマックスとレオンを演じるのはコメディアン兼俳優のDavid Marsais(写真左・ダヴィッド・マルセ)と、コメディアンであり俳優、シナリオライターのGrégoire Ludig(写真右・グレゴワール・ルディク)。2人は2002年からコンビを組んでいて、この映画のシナリオはGrégoire Ludigが書いている。

 

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徴収命令が出て、健康診断を受けるマックスとレオン。盲目のふりをしてどうにか出兵を逃れようとするレオンだが、セクシーフォトを見せると........即反応。ほんとに頭が悪すぎる。

 

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ドイツ軍に見つかった時、咄嗟にシャーと(怒った)猫の真似をするアホなレオン。

 

ドイツ軍が攻めてきて逃げまくるマックスとレオン。そして、店に駆け込んだ2人。店のマダムに匿ってくれと頼み、身を隠す。そこにドイツ軍が入って来て、マックスは物音をたててしまう。マダムは「犬と猫を飼ってるの。」と気を利かせるも、おバカな二人は猫と犬の鳴き声をして益々怪しまれてしまう。そしてドイツ軍が足元に目をやると、鳴いてるはずの犬と猫がそこに佇んでいた(このシーンはマジで笑える)

 

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制服を拝借し、ドイツ軍に成りすます二人。

左がレオン(Grégoire Ludig)、右がマックス(David Marsais)

 

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終いには、ナチに姿を変える2人。

 

この映画、ただのおバカな映画かと思いきや、そこはフレンチコメディの底力。第二次世界大戦の背景も上手く作られていて、しっかり笑わせてくれる。昨今のフレンチコメディ映画の中では断トツ、面白い。(2回観ました)

 

ホラーやゾンビ物も好きな私ですが、コメディも大好き。特にフレンチコメディはほんとに奥が深い。議論好きなフランス人ならではのユーモアが、他国のコメディ映画を観ても物足りなくなってしまったほど。

 

コメディ映画は元気がない時、疲れたときの常備薬。笑いはストレス発散にもってこい!DVDで出たらぜひご覧になってみてください。お勧めです。

予告編はこちら↓ 

 

 

研修で娘が感じた幸せのあり方~パリの料理・パティシエ職業高校「Lycée professionnel-CFA Belliard」

フランスの学校

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先日、娘のミニスタージュ(1日研修)の送迎のためパリ18区にある「Lycée et CFA Belliard(ベリヤー職業高校)」へ行きました。当日の朝、ずいぶん早く着いてしまった私たち。高校の場所を確認し、近くのカフェへ。途中、ふと目に飛び込んできた満開の桜。綺麗だなぁ~。毎年こうして桜を見るたびに遠い日本の春が思い浮かびます。

 

カフェでゆったりしていたら開始時刻が迫っていました。娘は一目散に駆け出し、学校の門前へ。夫と私はゆっくり歩いて、娘が学校へ入るのを見届けようとしていたら、後ろから大音量のミュージックが聞こえてきます。

 

何かと振り向くと、アラブ系のあんちゃんが電動スケーターに乗ってイェ~イとやって来るじゃないの。爆音の犯人は彼!このあんちゃん、門番の女性に注意されながらも、娘の後を追うよう学校へ吸い込まれて行きました。

 

一瞬、この学校大丈夫かと思ってしまったけど、スタージュを終えた娘に聞くと、外見はヤンキーだけど案外、真面目にやっていたとか。そうよね、人は見かけじゃないわよ。パリではほんとに色んな人を見かけます。

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さて、スタージュを終えた娘を迎えに行くと、興奮した娘はず~っとおしゃべり。立っていたのはしんどかったけど、色んな人に出会えて楽しかったと。

 

ミニスタージュは成人クラスで行われたそうで、生徒はほとんどがアラブ系とアフリカ系、ヨーロッパ系はたったの一人。中でもコロンビから来ていた男性の話がとても面白くて目が離せなかったとか。

 

このコロンビの男性、パティシェの勉強でフランスに来る前は、ナント、大型トラックの運転手をしていたそう。排気ガスが地球に悪影響を与えているのが我慢できなくて、辞めちゃったみたい。そんな彼、フランスに旅行した友達からお菓子の素晴らしさを耳にし、居ても立っても居られなくて、借金してフランスに飛んできた。

 

フランスでお菓子の勉強ができ、プラス、フランス人の婚約者と出逢い、今はとってもとっても幸せなんだとか。将来は国に帰ってお店を開けたいそう。仮に、パティシエが自分に合わなかったとしても、その時はまた別の路へ行けばいい、と、ポジティブなコロンビの男性。

 

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娘がミニスタージュで作ったブリオッシュ。初めてにしては美味しかった♡

 

娘はコロンビの男性の話を聞いているうちに、幸せって傍からどんな風に思われようと、本人が嬉しくいい気分でいたら、幸せと思えるなら、それが幸せなんだと、感じたそう。

 

幸せは自分でいくらでも感じることができる。大切なのは嬉しいとか、いい気分とか、感謝とか.....感じることじゃないかな。

 

娘には色んな経験を通して人生に大切な何かを学んでほしい。やりたい事があればいくつになっても遅いということはありません。60歳の夫は、定年してもやることがたくさんあると言っているし、50代になった私も、まだまだ色んなことに挑戦したい。

 

「Lycée professionnel-CFA  Belliard」について

職業高校なのでパティシエの学校のように半月の現場(パン屋など)での研修はありません。年に2週間の研修のみ。

・パティシエの国家資格CAP(Certificat d'aptitudeprofessionnelle)の取得が可能。

・パティシエの他に料理、ホテルサービスのコースが有ります。

学校の印象

*夫と私は中に入っていないので、娘の意見を参考に書いています。

・学校の建物内は明るく雰囲気がいい。

・パティシエのシェフは世界中を飛び回りお菓子を教えていて、別のシェフと交代で授業を受け持ち。

・成人クラスは少人数制(研修当日は8人)

・学校職員がとても親切。

 

Lycée professionnel-CFA Belliard

住所:135 rue Belliard 75018 Paris

TEL:01 40 25 93 93

メールアドレス:ce.0752608c@ac-paris.fr